菊鹿町と言えば、「菊鹿ワイン」。ワイン好きの筆者としては、ぜひとも訪れたかった場所が「菊鹿ワイナリー」です。山鹿市鹿本町で国道325号から県道9号に入り、案内板を目印に山間へと車を走らせると、辺りののどかな里山の風景に心がほのぼのとなります。ワイナリーに向かう途中、国の天然記念物に指定されているアイラトビカズラの自生地もあります。

広大な敷地にある菊鹿ワイナリーの建物

ワイナリー内には自社でも栽培するブドウが数種類育てられています

ワイン醸造所を特別に見学できました。一般には公開されていません

菊鹿ワイナリーは2年前、菊鹿町相良の高台に醸造所とワインショップ、レストランをオープンしました。ここでは国内外で高い評価を得ているワインが醸造・販売され、試飲もできます。「今年は好天が続き、良質のブドウがとれました。ワインの味も期待できます」と話すのは、同館ソムリエの林田圭介さん(36)です。

菊鹿ワインが誕生したのは今から20年前のこと。県内で初の本格ワイナリー「熊本ワイン」(熊本市)の創設者が、菊鹿町を訪れた際に見たサルビアの花の発色の美しさにヒントを得たそうです。「昼夜の寒暖差が大きいと気付き、畑の標高など、この菊鹿町がワインづくりに適していると確信したそうです」と林田さん。

菊鹿ワイナリーを案内してくれたワインソムリエの資格を持つ、林田圭介さん

当初は3軒のブドウ生産者との契約で始まりました。それから少しずつ積み重ねながら、今では30軒ほどの生産者が菊鹿ワイン用のブドウを栽培しています。「この町で取れるブドウにこだわり、地域の方と思いをひとつにしてワインを作っています」と林田さんは話します。

数に限りがあるものや新酒などは、すぐさま完売するという人気ぶりです。そこで筆者はこの日、取材を終えてから珍しい無濾過(むろか)の白ワインをゲット。瓶詰後も発酵が続くというそれは、時間の経過によって風味や味わいが変化していくそうです。特別な日に開けようと思っていますが、いつまで我慢できるか自信がありません…。

国内外で高く評価されている「菊鹿シャルドネNV」2913円

今年収穫したブドウで作られた新発売の無濾過のワイン「菊鹿シャルドネフレッシュ」2800円(数限定)。

各種の菊鹿ワインが販売されているショップコーナー

菊鹿ワイナリー

山鹿市菊鹿町相良559-2

TEL.0968-41-8585(ワインショップ)

0968-41-8650(レストラン・ファーム)

営/10時~17時

休/第1・3火曜


ワイナリーで楽しむ数々のおいしい料理

「肥後うまか赤鶏のコンフィ」。料金は牛肉料理(2920円)、鶏肉料理(2220円)。豚肉料理(2200円)。いずれもハーフビュッフェ付きで1時間

菊鹿ワイナリーでのもう一つの楽しみがレストラン「ファーム」での食事です。ここは、まずメインの料理をセレクトし、副菜のオードブルやサラダ、ソフトドリンクなどを楽しめるハーフビュッフェスタイルとなっています(食事時間は1時間)。

「山鹿の食材を使い、ワインに合うメニューをご用意しています」と話すのは、オーナーシェフの長谷川仁さん(45)です。この日、メイン料理に選んだのは「肥後うまか赤鶏のコンフィ」。ナイフを入れると肉がホロホロと崩れ、粒マスタードの辛味がきいた甘いソースをからめていただくと格別なおいしさです。グラスワインは440円からそろいます。次に来るときはハンドルキーパーを見つけて、昼間からあれこれ味わうことを心に誓いました。

同じ敷地内にある「AIRA RIDGE(アイラリッジ)」には、ピザやパン、ワインやカフェメニューを楽しめる「Studio」や、山鹿の特産品を集めて販売している「Shop」というお店が並んでいます。

「おいしい料理をご用意してお待ちしています」と「ファーム」オーナーシェフの長谷川仁さん。

菊鹿ワイナリーに併設する「AIRA RIDGE」。建物の中には、カフェの「Studio」と地元の特産物やオリジナル加工品を販売する「Shop」があります

AIRA RIDGE

山鹿市菊鹿町相良526

TEL.0968-41-8186

営/10時~17時

休/第1・3火曜

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各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。