「母も74歳で現役。親子3人でがんばってます」と、美奈子さん、誠治さん姉弟

6年前にリフォームした際、常連さんからお店の写真集をプレゼントされたそうです

シンボルロードからあらためて本町通りに向かうと御船橋を渡った先にあるのが「たしろ食堂」。昼時には常連でにぎわう町の食堂です。元気に店を切り盛りするのは、丸山美奈子さん(52)と弟の田代誠治さん(50)です。

店の創業は80年前。製菓店から始まり、後にあめを扱っていました。その時代に店の前がバス停となり、バスを待つ人にうどんやいなり寿司を出したことから食堂を始めたそうです。

姉弟が忠実に守り継いでいるのが、初代の祖母が作り出した味です。特に人気があるチャンポンのスープは透明でまろやか。一般のチャンポンとはひと味違います。「祖母の代から、いりこ、昆布、かつお節で取った和風だしを使い、ラードで野菜を炒めることでコクを出しています。一度、動物性の白濁スープで出してみたらお客さんに怒られちゃって。昔通りでいいんだと教えられました」と美奈子さん。

和風ダシでやさしい味わいの「チャンポン」。消費税が上がって値上げしたそうですが、ワンコインでおつりが来る470円(税込み)

リクエストが多いというオムライスは、きちんと炒めた玉ネギの香りが食欲をそそり、鶏肉もゴロゴロ。卵で包んだ大きなオムライスの上にケチャップがたっぷりとかけられ、添えてある福神漬けなど懐かしいおいしさです。

「おなかいっぱい食べてほしいというのが、昔から変わらないうちの店のおもてなしです」と誠治さんが言うように、メニューはどれもボリューム満点。そんな姉弟のあったかい笑顔とおいしい料理は、本町通りの元気の源になっています。

薄焼き卵とケチャップが懐かしくもおいしい「オムライス」も良心的な580円(税込み)

たしろ食堂

上益城郡御船町御船797-2

TEL.096-282-0345

営/12時~15時

休/日曜、祝日


旅のおみやげ 御船町 「コロッケの店みふね」で見つけた手作りコロッケ

基本の「特製コロッケ」100円(税込み)をはじめ、味も形もさまざまなコロッケ。アツアツ揚げたてです

半分にカットしたゆで卵にコロッケの種を乗せた「フネッピーの卵」150円(税込み、要予約)。恐竜の焼き印がユーモラス

九州中央自動車道の小池高山ICに向かう国道443号沿いにある「コロッケの店みふね」は、丹下好信さん(76)、知恵子さん(62)夫婦が手作りしているお弁当店です。20年前のオープン以来、看板に掲げているのがコロッケ。

「チーズや焼肉、カレーなど、いろいろ作っていたら6種類になりました」と知恵子さん。毎日5~6kgのジャガイモをゆでてつぶし、全て手作りで手間暇かけて仕込みます。

きめの細かいパン粉を使った衣はサクサクとして軽やか。塩とこしょうを効かせてあり、料理上手なおふくろの味がします。

「タレがおいしいと評判の唐揚げや多彩なお弁当もおすすめです」と丹下さん夫婦

コロッケの店みふね

上益城郡御船町高木3103-1

TEL.096-282-7535

営/10時~17時 

休/日曜


旅の終わりに・・・

来春、御船町に会員制大型ディスカウント店が出店し、県内だけでなく鹿児島や宮崎からの集客も予想されていると聞きました。新しい道路がいくつもできて町の様子は変化していきますが、かつての中心部には町家や地元の味など、昔ながらの魅力がそこかしこにありました。のんびり歩いてみれば、地元の人の気さくな笑顔や素敵なものにたくさん出合えそうです。


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