「恐竜公園」と呼ばれる「御船町ふれあい広場」にもリアルな恐竜がいました

建物が恐竜に襲われている!と思ったら、「御船町商工会」のオブジェでした

「恐竜の郷」の御船町。玄関口の九州自動車道御船ICの入り口に大きな恐竜のモニュメントがあり、御船町役場前のシンボルロード沿いではリアルな恐竜のオブジェを何体も見かけます。

「御船町恐竜博物館」の「恐竜進化大行進」と題する19体の全身骨格標本は、今にも「ドスッ、ドスッ」と音を立てて動き出しそうな迫力で、子どもたちばかりでなく大人も引きつけられます。

御船町と恐竜を結びつけたのが、1979(昭和54)年に小学生が発見した肉食恐竜の歯の化石。のちに「ミフネリュウ」と呼ばれるようになった恐竜の化石は、日本では恐竜として2例目、肉食恐竜では初めてという大発見でした。

トリケラトプスを筆頭に19体の骨格標本が並ぶ「恐竜進化大行進」。手前から白亜紀、ジュラ紀、三畳紀と時代をさかのぼり、恐竜が進化してきた過程がわかるようになっています

先がとがった肉食恐竜の歯のレプリカ。右側の小さい方が「ミフネリュウ」の歯の化石です

「海の中でできた地層が多い日本では、恐竜の化石は見つかりにくいと思われていました。しかし、ミフネリュウの発見を機に、全国で恐竜の化石が見つかるようになりました」と主任学芸員の池上直樹さん(52)が教えてくれました。

池上さんは熊本大教育学部在学中、卒業研究で同町の天君ダム周辺を調査。二枚貝の化石を見つける目的でしたが、ある日見つけたのは恐竜の足の甲の骨。この発見で本格的な発掘調査が行われ、頸(けい)骨や歯など多くの化石が確認されました。

「子どもたちに、すごい、不思議と思ってもらえる展示をしていきたい」と池上さん

約2千メートルの厚さがある地層「御船層群」の模型。泥や砂の状態から9千万年前の様子が推定できます

白亜紀後期の地層「御船層群」は、西原村から宇城市にかけて熊本市南方に広く分布し、恐竜のほかワニやカメ、魚、有袋類の仲間といった、さまざまな化石が発見されています。

池上さんは、「現在も発掘した岩から化石を取り出すクリーニングが続けられています。1体につき3割程度の骨がそろえば全体像が見えてくるので、調査を続ければ御船の恐竜を復元できるかもしれません」と少年のように目を輝かせました。

他の施設では見られないバックヤードも公開されています。ここは、発掘された岩盤から化石を削り出す標本作製室

御船町恐竜博物館

上益城郡御船町御船995-6

TEL.096ー282-4051

営/9時~17時(入館は16時半まで)

休/月曜(祝日の場合は翌日休)

入館料/500円、高校・大学生300円、小・中学生200円

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