こんにゃくを固める石灰は高知県から取り寄せているとのこと

細工町通りに、1917(大正6)年創業のこんにゃく店「鳥丸八十七(やそしち)商店」があります。お店をのぞくと、4代目の鳥丸克彦さん(52)が、笑顔で迎えてくれました。「古町には商店街はないけれど、昔ながらのお店や地元の体温が伝わる場所がたくさんあります」と鳥丸さん。もともと製造・卸販売の専門店ですが、近所の人たちのために店頭で小売りもしています。

お話がとても上手で聞きやすく、おちゃめな笑い話も盛り込んでくれた鳥丸さん

熊本市の地下水(阿蘇の伏流水)で作られているこんにゃく

「こんにゃくは90%が水。阿蘇の伏流水で作る熊本のこんにゃくは、他県のものと比べておいしいと評判なんですよ」と鳥丸さん。お店は熊本の地下水を利用した事業者として、2014年に九州経済産業局から「地域産業資源活用事業」に認定されました。

古町で生まれ育った鳥丸さんは、「関東の大学に進んで就職し、15年ほどこの町を離れました。商売を継ぐために帰郷した時、町の温度やリズムがなんて心地良いのかと実感しました」と振り返ります。

昔ながらの住人と、新しい住人が混在する古町ですが、鳥丸さんは、「毎年、11月に行われる『風流街(ふるまち)浪漫フェスタ』では、細工町通りが歩行者天国になり、新旧の住民の方々が親睦を深めます。今年は残念ながら新型ウィルスの影響で中止になりましたが、来年を楽しみに待ちます」と話します。

店先では近所の人のために小売りも行われています

細工町通りに店を構える「鳥丸八十七商店」

鳥丸八十七商店

熊本市中央区細工町1-11

TEL.096-352-0379

営/9時~18時

休/土日、祝日

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