人力車を引く早﨑さん。観光客はもとより、結婚式やブライダルの前撮りでも人気だそうです

早﨑さんの事務所の隣に店を構える「三翠園」。「本店がある人吉の人たちにエールを」と松田さんと早﨑さん

今から430年余り前の1588(天正16)年、肥後に入った加藤清正は熊本城を築城。城下の町づくりにも力を入れ、新町は城内、古町は商人や職人たちが暮らす城下町として発展していきました。しかし、明治の西南戦争では激戦地となり、ほとんどの建物が焼失したそうです。今も残る古い建物は、それ以降に建てられたものです。

それでも、古町には碁盤の目状の江戸の町割りが残っています。西唐人町、中唐人町、鍛冶屋町、魚屋町、板屋町、米屋町、呉服町、細工町、万町、古大工町、紺屋阿弥陀寺町、東阿弥陀寺町、西阿弥陀寺町、小沢町、古桶屋町、川端町の16の町が集まる地域が「古町」です。ここに暮らした人たちの職業や商売にちなむ町名が付けられています。

「道を隔ててではなく、隣同士で町名が違うという家もあり、郵便配達員さん泣かせの町ですが、町名変更が進む今、昔ながらの町名が残っていることを誇らしく思います」と話すのは、「肥後力俥」を主宰し人力車を引いて町の観光を担う早﨑富三郎さん(58)。

早﨑さんの事務所の隣に、人吉に本店があるお茶専門店の「三翠園」があります。店長の松田徹さん(52)は、「5年前に古町に移ってきました。この町は人情に厚い人ばかりで、いいご縁ができました」と話します。

古い町屋で人吉のおいしいお茶を販売している「三翠園」

肥後力俥

熊本市中央区紺屋町3-36

TEL.096-352-1633

お茶の三翠園

熊本市中央区万町1-37

TEL.096-354-8775

営/9時半~18時半

休/火曜

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