焼き塩サバ、煮染め、酢の物、揚げ物、副菜が数種類付いて430円。他にオムライス350円もあります=小魚屋

旅の2つ目のテーマが「海沿いの小さな集落」。宇土半島南岸をさらに東へと向かい、郡浦(こうのうら)地区を訪れました。

国道266号の郡浦交差点で海寄りに折れると、郡浦の集落が見えてきます。高台を越えると、小船が停泊する郡浦漁港ののどかな風景が広がります。しかし、港の敷地内には、7月の豪雨災害で八代海に流れ込んだ流木やがれきが海から引き上げられ、うずたかく積んでありました。

郡浦漁港の敷地に積まれた豪雨災害の流木やがれき

さて、今から8年前。「あれんじ」の取材で、郡浦の船津地区で漁師をしていた片岡一利さん(69)、なな子さん(67)夫婦に出会いました。漁船に乗せてもらって漁の様子を取材をするためでした。その翌年、片岡さん夫婦は陸(おか)に上がり、現在は弁当店「小魚屋(ととや)」を営んでいます。

8年前と少しも変わらない片岡さん夫婦の笑顔と優しさ

二人は午前0時に弁当を作り始めるそうです。午前6時には各売り場に納品。それから翌日の仕込みにかかるとのこと。「うちのサバ弁当のサバは骨を全て抜いています。仕事の合間にお昼ご飯を急ぐ人たちが、安心して頬張れるように」と言うなな子さん。かつて漁を手伝い、魚料理はお手のものというなな子さんのこうした心配りが、弁当の人気の秘密です。

「漁師時代は、船の上じゃ俺が主導権ば握っとったばってん、陸に上がってからは母ちゃんがボスです」と一利さんが笑うと、「ケンカしつつも、毎日楽しくやってます」と、なな子さんも幸せそうな笑顔を見せます。4人の子どもたちも巣立ち、今は夫婦二人の暮らし。それでも昔も今も、二人三脚の足並みはしっかりとそろっているようです。

「小魚屋」のお弁当やお総菜は「サンサンうきっこみすみ」や「宇土シティ」、「不知火温泉館」などで販売されています

郡浦集落の船津地区にたたずむ「濱殿神社」

小魚屋

宇城市三角町郡浦420-4

TEL.080-5215-7753(片岡)

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