龍驤館の前には、築港に尽力した富岡敬明県令の像が立っています

公園内にある「龍驤館(りゅうじょうかん)」は、1918(大正7)年に明治天皇即位50周年を記念して建てられた館です。その前はこの場所に、浦島屋が建っていました。館内の資料室には三角西港の歴史を伝える資料や写真が展示されています。 

山手にある「法の館」は、旧三角簡易裁判所でした

三角西港の歴史を伝える資料や写真が展示されている龍驤館

龍驤館の木枠のガラス窓からソテツの木が見えます。敷地の中に大きなリュウゼツランがありました。「今、50年に1度だけ見ることができるといわれる花が咲いています」と敷地を管理する女性スタッフ。写真教室の皆さんが熱心に珍しい花の姿をカメラに収めていました。

龍驤館の木枠の窓越しに見える大きなソテツの木

龍驤館の敷地に咲いたリュウゼツランの花を撮影する写真教室の皆さん

港から国道57号を渡って水路沿いに山手に向かい、石の階段を上ると、明治期の洋館建築が見えてきます。1895(明治28)年に建てられた旧宇土郡役所跡で、今も「JML九州海技学院」として現役で使われており、見学もできます。

旧宇土郡役所だった建物は当時のまま。現在は「JML九州海技学院」の建物(見学可)

旧宇土郡役所の一角の光景。明治のモダンな香りが漂います

鮮やかなブルーのモルタル塗りが施された車寄せの玄関、高い窓枠、しっくいの壁など、明治期の洋風建築を肌で感じることができます。そして、どの空間を切り取っても、時代物の映画のワンシーンを見るようです。

三角西港は、後背地が狭かったことや九州鉄道の三角駅が不知火海側にできたことなどから、やがて現在の三角東港に役割を譲ります。しかし、そのおかげで日本が近代化を目指した明治の港湾都市の面影を、今も色濃く残しています。宇城市教育委員会文化課の神川めぐみさん(38)は、「全国的にも珍しい歴史の跡を大切に守り、多くの人に知ってほしいと願っています」と話してくれました。

古い木材やしっくいの匂いがする旧宇土郡役所の建物

回船問屋だった旧高田回漕店の建物も当時のまま残っています

旧宇土郡役所跡の入り口から眺めた三角西港一帯の風景

旧宇土郡役所跡(JML九州海技学院)

宇城市三角町三角浦1193

TEL.0964-52-2451

営/9時~17時半

休/土・日・祝日

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