毎日の暮らしの中で活躍してくれそうな器を中心に作陶する「森山陶器」の展示場

焼き物が盛んな天草には、30を超える窯元があります。五和町にも数軒の窯元が点在し、二江港にそそぐ内野川沿いの小さな集落の中にあるのが「森山陶器」です。

レトロなタイル貼りの工房は展示室も兼ね、モスグリーンの壁一面にマグカップや茶わん、ティーポットなど、ふだんの食卓で活躍する器が並んでいます。

ぽってりと丸みを帯びた器は、優しさの中に力強さを感じます。くすんだようなブルーやあめのようなつやのある褐色など、天草の自然からイメージしたという色合いに引き寄せられます。「粘土には天草の土をブレンドし、釉薬(ゆうやく)の材料も天草のものを使っています」と森山至さん(38)。自ら土を採りに行き、採る場所によって仕上がりの色も違うそうです。「それが地元の土を使う面白さです」と森山さんは話します。

「ここは静かでいい場所。近所のおじいさん、おばあさんに子どもたちもかわいがってもらっています」と森山さん。近所の子どもたちも工房に遊びに来るそうです

手にすっぽり納まるサイズのマグカップ各3000円

冷たいお茶と一緒に出してもらった旬のビワ。モスグリーンの深鉢の中で、ひときわ山吹色が映えています。マットな質感の花器に飾られたダゴの葉(サルトリイバラ)やアジサイなどは、妻の仁恵さん(47)が生けたものでした。

「冷たいお茶どうぞ」と出してくれたお茶とびわ。さりげないのにセンスの良さを感じさせます

釉薬だまりが美しい、くすんだブルーの深鉢。写真奥のつやのある鉄さび色の深鉢ともに5200円

愛猫のペクル(オス・1才)

7月23日(海の日)~26日(日)、8月8日(土)~10日(山の日)、9月19日(土)~22日(秋分の日)は、「森山陶器」をはじめ天草の10窯共同で「天草夏の窯めぐり」を開催(HPは近日公開)。新型コロナウイルス対策のため、それぞれの窯元での開催になるほか、日程が変わる可能性もあります。

森山陶器

天草市五和町手野1ー3077-2

TEL.0969-34-0140

営/9時~17時

休/日曜(要問い合わせ)


旅のおみやげ 五和町 「道の駅 天草市イルカセンター」で見つけた クロメ・めかぶ

写真上右から「めかぶ」「クロメ」各324円、写真下右から「真鯛のパテ」432円、「緋扇貝のパテ」432円、「車海老のパテ」648円

天草の海の幸が豊富にそろう「道の駅 天草市イルカセンター」=写真下=で見つけたのが、「クロメ」。五和町でしかとれない海藻で、粘り気が強く濃い風味が特徴です。既に細かく刻んであるので、めんつゆで味付けするだけでご飯やお酒のおともになります。また「めかぶ」はポン酢でいただくのがおすすめだそうです。

パンやクラッカーに載せていただくパテは、車エビ、ヒオウギ貝、マダイの3種。天草の海の幸が手軽に楽しめると人気を集めています。

道の駅 天草市イルカセンター

天草市五和町二江4689-20

TEL.0969-33-1600

営/9時~18時

休/なし

旅の終わりに

帰り道、信号で止まっていると、横断歩道をママのエプロンの裾を握りしめて歩く小さな男の子を見ました。あの海で、母親のそばを離れずに一生懸命泳いでいた赤ちゃんイルカと重なりました。


各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。