天草の玄関口・鬼池港のレトロなフェリーターミナル

鬼池港近くに店を構えるカフェ「Propeller Plate(プロペラ・プレート)」の窓から海を眺めました。しばらくすると、汽笛が鳴って、鬼池港と長崎の口之津港を結ぶ島鉄フェリーが入港しました。カフェの窓から見える光景と、ユーミンの「海を見ていた午後」の歌が重なります。

鬼池港の天草四郎像

カフェの窓から島鉄フェリーが入港する光景が見えました

ナチュラルな雰囲気のカフェ「Propeller Plate」。秋夫さんがこだわって造ったグリーンのドアが目印

店の内装やテーブル・椅子も全て秋夫さんが手掛けています

手作りのチーズケーキにバニラアイスを添えて口に運び、香り豊かなコーヒーを飲みながら優しい午後の時間に浸りました。

ケーキセット750円。美樹さん手づくりのチーズケーキが人気。ランチ(1200円)には大阪仕込みのお好み焼きも登場します

このカフェを切り盛りするのは、松下美樹さん(45)です。居心地のいい空間に映える木の椅子やテーブル。鉄とガラスを組み合わせたつり戸棚など、インテリアの参考にしたい家具で囲まれています。これらを手掛けたのは、美樹さんの夫で建具・家具職人の秋夫さん(49)です。

大阪で出会ったという松下秋夫さん、美樹さん夫婦。「木工所のお客さんをもてなすうちにカフェになりました」と、自然体の笑顔にいやされます

「Propeller」のオーダー家具たち。サイズやデザイン、色など一つひとつ話し合いながら作っていく受注製作になります

天草ヒノキを使ったヒノキチェア。背もたれがピタッと体に沿い、座り心地もいい感じです


建具職人が作るスタイリッシュな家具

秋夫さんの工房「Propeller(プロペラ)」はカフェに隣接しています。建具店「松下木工所」を父親から受け継いだ秋夫さんは、技術の幅が広がるオーダー家具の製作を始めました。

「サイズや形、色、樹種など、お客様と一緒に創り上げる作業が楽しくて。今ではスマホで写真や図面のやり取りができるので、遠距離でもスムーズに打ち合わせが出来ます」と秋夫さん。

最近では、天草のヒノキを使った椅子やテーブルも製作しています。「ヒノキは和のイメージが強い素材。現代の空間にもマッチするように鉄と組み合わせ、スッキリしたデザインに仕上げています」と見せてくれたのは、椅子の背もたれに優しいカーブを施したものでした。「天草にはヒノキが豊富にあります。その良さを引き出す家具を手掛けていきたいと思います」と話します。

父親から受け継いだ古い工房は掃除が行き届き、整然と片づけてある道具や父親が使っていたというノミも大切に保管してあります。

工房に並べてある、隅々まで丁寧に作り込まれた家具から、「取材は慣れていないので…」とはにかみながら話す秋夫さんの人柄が伝わってきました。

海風が吹き抜ける気持ちのいい工房

松下木工所・Propeller/Propeller Plate

天草市五和町鬼池5095

TEL.090-9566-3280(Propeller Plate)

Propeller/http://propeller10.com

営/11時半~15時

休/不定(要問い合わせ)

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各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。