年間200〜300トンのニンジンを出荷する山川農園。登さんと啓太さんのロマンはまだまだ広がります

白川の南側には広大な農業地帯が広がり、どの畑も見渡す限り黒い土に覆われています。土壌は「黒ボク土」と呼ばれ、阿蘇の噴火がもたらした恵みの一つです。町の特産物が、「菊陽人参」です。辛川地区の山川農園を訪ねました。

「ニンジンは作付けを効率化する工夫や機械の進化など、農業のいろんな要素が詰まっているので、やっていて面白い。私が一番大切にしているのが土づくりです。自家製堆肥と緑肥をすき込み、たっぷり空気を含ませるのがコツです。ここの土は水はけもいいので、手をかければかけるほど、おいしいニンジンが育ちます」と3代目の山川登さん(54)が話します。山川さんは県立農業大学校を卒業後に農園を継ぎ、ニンジン栽培に取り組みました。現在8品種のニンジンを栽培し、春と秋の2回にわけて出荷しているそうです。

みずみずしくて甘さが際立つ山川農園のニンジン。「生で食べてもおいしいけど、火を通すと甘みが増すので天ぷらもおすすめです」と山川さんの妻の加奈子さん

山川農園のニンジンは、「きくちのまんま菊陽店」で登さんの母の「山川八重子」の名前で販売されています

山川さんが丹精を込めて作っている畑に入らせてもらいました。その瞬間、土のふかふかした感触が足に伝わります。一般的な畑の土を綿布団に例えるなら、こちらは羽毛布団というほどの違いです。ちょうど収穫時期。手に力を入れずに、するんとニンジンを抜くことができます。

山川さんのニンジンは、ふかふかの土で育ちます

収穫したてのニンジンは巨大な洗浄機で泥を落とし、箱詰めして全国各地へ発送されます

一緒に汗を流していたのが次男の啓太さん(25)です。父親と同じく県立農大を卒業し、4年前からともにニンジン栽培に従事しています。

「小さい頃は、はだしで畑を走り回るのが気持ちよくて、畑に行くのが大好きでした。仕事となると大変なことも多いけど、その分やりがいを感じます」と啓太さん。「菊陽町の農家は若手も多く、同世代で農業の未来について意見交換をすることも多いんです。父も僕の考えをしっかり聞いてくれます。うちはまだ農家としては小規模ですが、これからいろいろチャレンジして、もっと大規模な経営を目指したいと思っています」

父親への尊敬の思いが込もる頼もしい跡継ぎの言葉に、山川さんが目を細めていました。

左からスタッフの岩田正子さん(66)、山川登さん、加奈子さん(53)、スタッフの下村マナミさん(41)、啓太さん。 「パートさん募集中!」とのこと

山川農園

菊池郡菊陽町辛川621

TEL.090-1971-0355

FAX.096-232-0418

※「菊池のまんま菊陽店」でも販売されています
※1箱(5kg)〜地方発送も可能です

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各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。