「りとるべあ」のみなさん。左から森本さん、植松なおみさん、雪井純子さん、井加代子さん

今から20年前、村の子どもたちに文化や芸術を伝えたいと結成されたのが「りとるべあ」です。メンバーは、当時の田尻地区の小学校の保護者だった5人の女性たちです。

「最初は人形劇の公演を劇団に依頼していたんですが、そのうち自分たちで人形劇を手作りするようになりました」と話すのは代表の森本由美子さん(63)です。今では人形劇の評判を聞きつけ、村外からの出演依頼もあるそうです。

子ども活動応援隊「りとるベア」代表の森本由美子さん

森本さんは北海道の出身。獣医師であるご主人と産山村に暮らして33年になります。「住めば都。村にはコンビニなんてないけれど、便利なことが暮らしの豊かさではありません。それにこうして出会ったメンバーの絆の深さが、元気の源にもなっています」と森本さんは話します。

りとるべあ

阿蘇郡産山村田尻271

TEL.0967-25-2120

代表/森本由美子


かつての保育園に集う客 夫婦の人柄が伝わるカフェ

店内には保育園で使われていたオルガンや身長測定器が置いてありました

村でカフェ「DABERIBA」を営む嶋井利修(としのぶ)さん(38)と麻紗誉(まさよ)さん(39)夫婦も移住組です。13年前、福岡から産山村に移り住みました。

保育園だった建物を改装した「DABERIBA」

気さくな人柄の嶋井さん夫婦

かつて保育園だったという建物を改築した店の入り口には、当時の手洗い場などが残されています。「店に集うお客さんたちは保育園の卒園生が多くて、『懐かしかぁ』と喜んでくれます。また、『アフタヌーンティーばここでするけん』と笑いながら来店される〝マダムたち〟など、この村の方はどなたも元気で若々しいんです」と利修さん。「すっかり村の住民になりました。私たちの子どもにとってもすごくいい環境だと思います」と、傍らで麻紗誉さんが顔をほころばせます。

カフェの人気メニューが「あか牛100%でっかいバーガー」です。ボリューミーなハンバーグに新鮮な野菜が添えてあり、食べ応えも十分です。また20種類ほどの味が並ぶ焼きアーモンドや、村で取れた果物や野菜で手作りした、ジャムやピクルスも販売されています。

「あか牛100%でっかいバーガー」はドリンク付きで1100円(税込み)

地元で採れた果物や野菜で作られたジャム

20種類ほどの味がそろうオリジナルの焼きアーモンド。各650円(税込み)

パプリカのピクルスもほどよい味付けです

DABERIBA

阿蘇郡産山村田尻581-2

TEL.0967-25-3650

営/10時~17時

休/火曜


旅のおみやげ 産山村  水源の水と産山村の米で仕込んだ 焼酎と清酒、「産山村」

左、日本酒「産山村」1770円(税込み・720ml)、焼酎「産山村」1770円(税込み・720ml)

今回の旅の土産は、「うぶやま牧場」で見つけた、焼酎と日本酒「産山村」です。水源の美しい水と無農薬米で仕込んだこの2つのお酒は、甲乙つけがたいほどのおいしさです。

水源の水で作った氷で焼酎ロックを味わうもよし、施設で販売されているソーセージをあてに日本酒を楽しむもよし。秋の夜長の晩酌が楽しくなりそうです。

うぶやま牧場

阿蘇郡産山村山鹿2100-3

TEL.0967-25-2900

営/9時~17時、10時~16時(冬季・1月〜3月)

休/なし(冬季は水曜定休)


旅の終わりに・・・

一日の相棒を務めてくれた「産山村取り扱いせつめい書」にすっかりなじんだころ、西の空が赤く染まり始めました。夕刻の風が少しひんやりして、秋の深まりを感じます。この日の出会いの温かさと、旅の名残惜しさから、信号機のない道をゆっくりと走って帰りました。


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