きれいなハートの形を描く「二俣橋」(資料写真)。「二俣福良渡」側からハートが見られます

少しずつ空が高くなり、はけで一筋引いたような薄い筋雲が広がる季節になってきました。美里町を流れる緑川支流の津留(つる)川や釈迦院(しゃかいん)川。夏休みの間は川遊びやキャンプをする人の姿でにぎわっていましたが、静かな日常が戻ってきています。

美里町には「霊台橋」をはじめ大小さまざまな数多くの石橋があります。中でも「ハートの影ができる石橋」としてカップルに人気なのが「二俣(ふたまた)橋」。「恋人の聖地のはずなのに、ふたまたとはこれいかに」と突っ込みを入れたくなるユニークな名所です。

右側が「二俣渡」、左側は「二俣福良渡」。二つの石橋を合わせて「二俣橋」と呼ばれています

二俣橋は、津留川と釈迦院川の合流地点にあります。釈迦院川に「二俣渡(ふたまたわたし)」、津留川には「二俣福良渡(ふたまたふくらわたし)」の2基の石橋が直角に交わるように架かっています。ハートの形がきれいに見えるのは、10月~2月の11時から30分間ですが、今の季節でも、石橋から見えるエメラルドグリーンの清流に心が癒やされていきます。またここは、NHK大河ドラマ「いだてん」のロケがあった場所としても知られるようになりました。

「小崎の棚田」の小道を登るのはひと苦労ですが、登り詰めると胸がすくような絶景が見渡せます

「二俣福良渡」の脇から川岸に降りることができ、緻密に積み上げられた石組みを見ることができます

山あいの川越地区にまで足を延ばすと、美しい棚田が広がります。「小崎の棚田」は、室町時代から守られてきた石垣で区切られた小さな田んぼが、一段また一段と、山の上に向かって続いています。風にそよぐ稲の合間を縫うように続く小道を登って行くと、棚田から九州山地の山々までを一望できます。その景観がペルーのマチュピチュ遺跡に似ているとされることから、「美里のマチュピチュ」と呼ばれます。

「二俣橋」や「小崎の棚田」は、地域を歩いて楽しむ「美里フットパス」のコースの一つにもなっています。これからの季節、心地良い風に吹かれながら散策してみてはいかがでしょう。

【二俣橋】美里町林務観光課

熊本県下益城郡美里町馬場1100番地

TEL.0964-47-1112

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