小国郷の氏神様「小国両神社」の拝殿

林業が盛んだった時代に繁栄した「宮原一番街商店街」。今も道の両脇に店舗や住宅が並び、古い町家や蔵が往時のにぎわいをしのばせます。この町並みの中心となるのが「小国両神社」です。小国郷開拓の祖といわれる「高橋宮」「火宮」の二神がまつられることから「両方をまつる神社=両神社」と名付けられました。

現在の「宮原一番街商店街」

商店街にある「マルサン児玉酒店」に飾られていた昭和初期頃の「宮原一番街商店街」

最近では、宝くじの当選祈願や商売繁盛の参拝客も多く、その由来となるのが江戸時代に許されていた富くじです。地元の商人が、この地区にある「けやき水源」で身を清めて富くじを買ったところ、みごと一番くじが大当たりしたと伝えられています。拝殿に掲げられた立派な絵馬を見ると、大当たりへの期待もふくらみます。

商店街で実施しているのが「福運三社めぐり」。「小国両神社」と「けやき水源」、「鏡ヶ池」=写真=をめぐってスタンプを集めると商店街の店で福銭と交換してもらえます

小国両神社

阿蘇郡小国町宮原1670

TEL.0967-46-2649

問い合わせ時間/9時~17時

休/なし


歴史を刻んだ町家で味わう 代々受け継ぐうなぎのうまさ

創業以来、つぎ足しながら使うタレで焼き上げた「うな重」3240円。うなぎ丼1840円、うなぎ定食2920円もあります

小国町役場前の通りに、何ともおいしそうな香りの煙が流れています。風格のある町家の風情が印象的な「近江屋」では、おいしいうなぎ料理を食べることができます。

ここは、1889(明治22)年にコイやアユなどの川魚をあつかう料理屋として創業しました。町家らしく奥に長い造りで、当時の雰囲気そのまま。2階へと続く階段のたたずまい、店のあちこちのしつらえなど、遠い昔にタイムスリップしたようです。

小国町役場の前にある「近江屋」

床も柱も黒光りする「近江屋」の店内は、創業当時とほぼ変わらないたたずまい

うなぎ料理を専門とするようになったのは、現在の店主・近江郁雄さん(84)の代からです。「味の決め手は、つぎ足しながら使うタレ。1週間くらい湧き水の中にうなぎを放つから、身が締まっておいしいですよ」と近江さん。

中央は3代目の近江郁雄さんと妻の順子さん(77)。右は4代目の博さん(50)、左は芦北町から嫁いで来た直美さん(43)

香ばしく焼かれたうなぎが登場すると、喉が鳴ります。うなぎにまとわせた秘伝のタレの艶と匂いが食欲をかき立て、サンショウの粉を振るのももどかしく、いただきま〜す!! 身はプリプリとして、香ばしい焦げ目がついた皮は弾力があります。夢中で食べ終えると、座敷の前を流れる静川(杖立川)を渡る風の気持ちいいこと。この世の極楽とはこのことをいうのでしょうか。

清水が湧くいけすにうなぎを放すのも、「近江屋」のうなぎのおいしさの秘けつに

近江屋

阿蘇郡小国町宮原1584

TEL.0967-46-2025

営/11時~18時半

休/火曜

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各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。