栖本産の釜炒り茶を混ぜ込んだカスタードクリームと粒あんを詰めた「鯛焼き」150円。本渡の「赤い月珈琲」が作る「まるきんブレンド」のホットコーヒー300円と一緒に(=資料写真)

先代から使われ続ける鯛焼き器で一つひとつ丁寧に焼いていきます(=資料写真)

本渡中央商店街、通称「銀天街」で町のおやつとして親しまれてきたのが「まるきん」のまん丸のたい焼きです。

店先から香ばしくて甘い香りが漂ってきます。しっぽをクルンと丸めたたい焼きは、見た目もキュートです。

「私は高校生になるまで、たい焼きは丸いモノだと思っていました。『しっぽから食べるか?頭から食べるか?』と尋ねられても、意味が分からなくて」と店主の髙松聖司さん(54)が笑います。

「6月からはお取り寄せも受けつけます」と店主の髙松聖司さん。ちなみにユニホームは「BEAMS」とのコラボで、Tシャツ(4000円)などお店で限定販売しています

実は、「まるきん」は店舗が老朽化し、2017年に一度閉店しました。しかし「それは困る」と再オープンを働きかけたのが、髙松さんと同じく「まるきん」のたい焼きをこよなく愛して育った本渡出身の小山薫堂さんでした。

特徴的な丸い形はそのままに、生地とカスタードクリームは関西を代表する洋菓子店が監修し、粒あんは京都の老舗和菓子店から製法を教わるなど、食通でもある小山さんのネットワークを生かして新しい味に生まれ変わりました。そして昨年、以前と変わらない場所で「たい焼きカフェまるきん」が再スタートしました。

サクッとした歯ざわりの生地に、粒あんとカスタードクリームがぎっしり詰まっています。そんな本渡名物のまん丸のたい焼きですが、一体どこから食べるのが正解なのでしょうかね?

かぶりつくのは忍びない「くまモン型焼き」120円。中にはカスタードが詰まっています(=資料写真)

銀天街の角に立つ「まるきん」。こちらのロゴマークも水野学さんのデザインなのだそうです

たい焼きカフェまるきん

天草市中央新町11-10

TEL.0969-22-2727

営/10時~18時

休/水曜


天草ランチはやっぱり地魚 大将夫婦の笑顔もごちそう

アーケードの脇道。道の奥から刑事が走ってきそうな雰囲気です

全長200メートルのアーケードが続く「銀天街」には、細い路地が幾つも交差しています。そのうちの一つの路地に入ると、赤ちょうちんを下げた店がありました。夜は居酒屋メニュー、お昼は定食で地魚が味わえる「かもめ」です。

料理を待つ間、座敷のすぐ前を流れる町山口川からの川風が気持ち良く吹き渡ります。調理場では大将の金澤孝光さん(72)の隣で、妻の久美子さん(69)が小鉢を盛り付けたりご飯をよそったりと、あうんの呼吸で料理ができ上がります。

カウンターと小上がり、その奥に町山口川を眺めるお座敷があり、居心地のいい雰囲気です

赤ちょうちんと金澤さん夫婦のあったかい笑顔が迎えてくれます

「たぬきわかめうどん」550円。その昔、香川県高松出身の久美子さんの母親がうどん店を営んでいたことから、メニューに加えたのだそう

おすすめは「かもめ定食」。アジの塩焼き、バリ(アイゴ)やキビナゴ、タコなどの刺し身盛りと季節の地魚が並びます。皮目がパリッと焼けた塩焼きは、身はふっくらとやわらかく、刺し身はプリプリ。やっぱり魚は天草で食べるのが一番です。

地魚の味はもちろん、みそ汁とご飯もおいしい「かもめ定食」1300円

「この路地の雰囲気がいいと、店の前で刑事ドラマのロケがあって、有名な俳優さんたちの格闘シーンがあったよ」と金澤さん。そんな商店街の昔話も、料理の味をさらにおいしくしてくれました。

居酒屋かもめ

天草市中央新町7-10

TEL.0969-22-0149

営/11時~13時半、17時~24時

休/日曜

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各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。