
「いだてん大河ドラマ館」。金栗四三ゆかりの地と玉名温泉、玉名駅、新玉名駅をつなぐ無料シャトルバス(写真右)も運行されています
日本人で初めての五輪出場を、マラソン選手として果たした金栗四三は、1912(明治45)年のストックホルム大会にはじまり、第1次世界大戦で中止になったベルリン大会を挟んで生涯で3回の五輪に出場。その経験をもとに、「箱根駅伝」を創設し、現役引退後は女子スポーツの振興に力を注ぐなど、日本のスポーツ界に大きな足跡を残しました。
「いだてん大河ドラマ館」に隣接するショップには、玉名市の特産品などが並びます
「金栗足袋」は、玉名市のふるさと納税の返礼品になっています
チーフディレクターの畑裕子さん。館内には大河ドラマのキャストの等身大パネルと一緒に記念撮影ができるスポットもあります
国道208号沿いの玉名市中心部にある「いだてん大河ドラマ館」では、「日本マラソンの父」とも呼ばれた四三の生涯と、NHK大河ドラマ「いだてん-東京オリムピック噺-」の世界に触れることができます。ドラマのシーンや、玉名をはじめ県内各地で行われたロケの様子を伝えるメイキング映像を上映する「ドラマシアター」、俵ころがしなど、菊池川流域のドラマのロケセットを再現したジオラマやVR体験など見どころがいっぱい。ドラマゾーンと史実ゾーンに分けていろいろな仕掛けがあり、時間を忘れて見入ってしまいます。
ドラマの撮影に使われた衣装や小道具などを展示している「ドラマゾーン」と、金栗四三の年表や写真などを紹介している「史実ゾーン」があり、ゆっくり観覧できます
菊池川流域のドラマのロケセットを再現したジオラマ
「観光や研修旅行、ファンの聖地巡礼など、県内外からいろいろな方がお越しになります。子どもさんは特にジオラマに夢中になるんですよ」と、ドラマ館のチーフディレクターを務める畑裕子さん(41)。「おすすめは、金栗四三さんの資料映像や写真をふんだんに使った円形スクリーンの体感シアターです」とのこと。四三ゆかりの場所や、県内ロケ地の情報も紹介されています。
また「玉名市立歴史博物館こころピア」では、5月6日(月・振休)までの期間限定で「金栗四三展」と題した催し物が行われています。金栗四三のマラソン人生を紹介する写真や、身につけていた「金栗足袋」、ユニホームなど、100点以上の資料を見ることができます。
マラソンと体育の普及のため、1919(大正8)年に下関~東京間を走破した時のユニホーム(=資料写真、玉名市立歴史博物館こころピア)
ストックホルムオリンピックで見た外国人選手のシューズをヒントに、四三が開発したゴム底つきの「金栗足袋」(=資料写真、玉名市立歴史博物館こころピア)

5月6日まで「金栗四三展」が開催されている「玉名市立歴史博物館こころピア」
いだてん大河ドラマ館
TEL.0570-065-588
営/9時~17時(最終入場16時半まで)
休/なし
料/大人600円、小・中学生300円
期間/2020年1月13日(月・祝)まで
玉名市立歴史博物館こころピア
TEL.0968-74-3989
営/9時~17時(最終入場16時半まで)
休/月曜(祝日の場合は翌日休)
料/大人300円、大学生200円、高校生以下無料
※催し物の観覧は無料
■催し物(無料)「金栗四三展」は現在開催中〜5月6日(月・振休)まで
■5月18日(土)〜2020年1月13日(月・祝)は企画展(有料)「金栗四三展」が開催されます。
各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。