松島の島々や天草五橋を一望する「千巌山」からの眺望

春の穏やかな海風が渡る、上天草市松島町。抜けるような青空を独り占めするかのように、トンビがのんびりと輪を描いています。

松島町での楽しみといえば、温泉にマリンスポーツ、そして山歩き。千巌山(せんがんざん=標高162m)、高舞登山(たかぶとやま=標高117m)など気軽に登れる山が連なり、山頂からの眺望の素晴らしさが人気を後押ししています。最近は、「九州オルレ 天草・松島コース」を体験する人が増えているそうです。

そもそも「オルレ」とは、韓国・済州島の方言で「家に帰る細い道」という意味。済州島で生まれたトレッキングコースの総称でもあり、海や山、集落を歩きながら、地域の魅力を体感していくというものです。

「千巌山」山頂で祝宴を開いた際に天草四郎が腰掛けたといわれる岩

「松島コースは、『遠浅の海岸が続く知十海岸』『天草四郎が出陣の宴を開いたと伝わる千巌山』と、海あり山ありのコースです。特に春の千巌山は桜がキレイでおすすめです」と上天草市観光おもてなし課の赤星健太郎さん(34)は話します。

「上天草市観光おもてなし課」の赤星健太郎さん(右)と森内明美さん。旅行会社から転職した赤星さんと、語学が堪能な森内さんで、上天草市の魅力を発信しています

パワースポットとして知られるのが千巌山中腹の森の中にある「巨石」。2つの巨石が重なり合ってできた隙間を通ると願い事がかなうと言われ、取材班もすぐさま挑戦。身体をかがめ、お腹を引っ込めて無事に通り抜けはしたものの、誰も願い事を用意していなかったという、粗忽(そこつ)者ぞろい。うっかりにもほどがあります。

願いを念じながら「巨石トンネル」へ…。一瞬暗くなりますが、すぐに出口の光が見えます

山の中から楽しげな声が響いてきました。学校行事でオルレを体験している高校生のグループがいました。互いに道を譲りながら、「こんにちは」「気をつけてね」と言葉を交わすと、心が晴れやかになります。熊本市からやって来たという夫婦連れのグループとも出会い、オルレが幅広い層に親しまれていることが分かります。

「海外の観光客からもオルレの問い合わせをいただいています。特に韓国の方はなじみがあるので、よく利用されています」と、同課で韓国語・英語でのガイドも担当する森内明美さん(40)。絶景ポイントを一回りするトレッキングを終えると、すがすがしい達成感を感じます。これからが絶好のオルレシーズンです。

すれ違うたびに「こんにちは!」とあいさつをしてくれたオルレ中の高校生たち

熊本市から来たみなさん。「今からバーベキューよ!」と歩き終えてもまだまだ元気

上天草市役所 観光おもてなし課

熊本県上天草市大矢野町上1514番地

TEL.0964-26-5512

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