菊池市七城町にあった旧緒方家を移築した古民家カフェ「kinon cafe & arts」。なつかしくもオシャレな空間に、心がなごみます

冬枯れの木立の中に古民家がたたずむ肥後民家村。それぞれの民家で、工房体験や食事などを楽しむことができます。その中の一つ、築250年の古民家を利用したカフェ「kinon
cafe&arts」の扉を開けると、パチパチと燃えるまきストーブの音が聞こえてきます。日当たりの良い窓辺では、看板ネコの「ビビ」がうつらうつらと居眠りしていました。のどかな冬の日のカフェは、ゆっくりと時間が流れていきます。

玄米を1時間半いって、丁寧に作られる玄米スコーン(450円)。自家製の季節のジャムとバター付き。ホットコーヒー(500円)と一緒に

「温かくして遊びに来てください」と店長の上妻野乃花さん(25)=左=とスタッフの藤好麻弥さん(26)

カフェのオーナーで、木彫作家でもある上妻利弘さん(57)は、昨年11月、肥後民家村内に自身の作品や雑貨を展示・販売するギャラリー「MUSEUM KOZUMA」を開きました。

木彫作家の上妻利弘さん。世界で活躍するアーティストでありながら、地域の子どもたちにアートを教えています

ギャラリー内には、「生命シリーズ」などの抽象的な作品から、愛らしいアリや羊のオブジェなど、約200点の作品が展示してあり、別世界に迷い込んだようで、ワクワクします。

妻利弘さんの作品が展示販売されている「MUSEUM KOZUMA」。上妻さんがセレクトした雑貨も販売されています

「MUSEUM KOZUMA」。肥後民家村を散策していると突如現れる現代アートが目印です

kinon cafe & arts

玉名郡和水町江田302肥後民家村内

TEL.0968-57-8025

営/11時半~17時(ランチタイムは12時~14時)

休/月曜・火曜、その他不定休(祝日は営業、翌平日休み)

MUSEUM KOZUMA(kinon cafe & arts)

玉名郡和水町江田302肥後民家村内

TEL.0968-57-8025

営/13時~16時

休/月曜・火曜、その他不定休(祝日は営業、翌平日休み)


肥後民家村に隣接する国指定史跡の江田船山古墳

肥後民家村に隣接する国指定史跡の江田船山古墳に足を伸ばしました。5世紀後半頃に築かれたと伝わる前方後円墳は、墳丘に木々が茂り、こんもりとした丘のようですが、周囲には広く周溝がめぐらされています。

ここは国指定史跡ですが、墳丘の頂上部の石室に置かれた石棺を、いつでもガラス越しに見学できます。「地震の衝撃で石棺の表面が欠けるなどの被害が出ましたが、今のところ見学は可能です」と和水町商工観光課の有働雄大(ゆうた)さん(22)。

「古墳から出土したものは、国宝として東京国立博物館に保管展示されています」と和水町商工観光課の有働雄大さん

石棺の表面にはかすかにベンガラの赤い色も残っています。「この古墳からは金の冠や耳飾り、銀の象嵌(ぞうがん)で文字が書かれた大刀(たち)など、数々の国宝が出土しました」と有働さん。この豊かな地を守っていた豪族たちの姿が目に浮かぶようです。

江田船山古墳。毎年8月に行われる「和水町古墳祭」では、たいまつ行列などが行われます

年明けの地震前に撮影した江田船山古墳の石棺。古代史をひもとく上で貴重な資料がたくさん出土しました

年明けの地震前に撮影した江田船山古墳の石棺。古代史をひもとく上で貴重な資料がたくさん出土しました

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