「粟嶋神社」の拝殿。正面にミニ鳥居が3基並んでいます

宇土市には「日本一小さな鳥居」で有名な「粟嶋神社」があります。

由来によると、1633(寛永10)年、この地に住んでいた信心深い老夫婦が旅の僧侶に一夜の宿を提供し、その夜、妻の夢に粟嶋大明神が現れたかと思うと、翌朝、僧侶が旅立った部屋に一体の神像が残されていたそうです。驚いた老夫婦はすぐに僧侶を追いかけるも、すでにその姿はなく、小さなほこらを建てて神像を祭ったのが、神社の起源だと伝えられています。

「ミニ鳥居」がつくられたのは、江戸時代後期の1814(文化11)年のこと。病に苦しむ村人が粟嶋神社で祈祷(きとう)を受け、病が治ったことに感謝し、小さな鳥居を奉納したのだそうです。それからというもの、縦横30センチの鳥居をくぐることで腰が伸び、足腰の痛みも和らぐと評判になったようです。

境内では当時のミニ鳥居を見ることができます。そのほか、拝殿前に3基、合格祈願のえんぴつ型のミニ鳥居、春と秋の例大祭にお目見えする黄金の鳥居など、8基のミニ鳥居があります。

上から1814(文化11)年に奉納されたミニ鳥居、受験生のためのえんぴつ型鳥居、例大祭時に用意される黄金鳥居

そこで、私たちもミニ鳥居くぐりに挑戦。肩をひねり、腰をひねり、体をクネらせながらくぐり抜けることができました。これで新しい年も、心身ともにすこやかに過ごせそうです。ただ残念なことに、背が高く大きな体のカメラマンだけはくぐり抜けることができず、代わりに本殿に向かって心を込めて手を合わせておりました。

左上/祈願絵馬600円、写真下、左から/子授け御守1000円、御守護1000円、交通安全御守護1000円、安産御守(桐箱入り)1500円

「粟嶋神社」では、元旦の先着1000人に紅白の縁起餅がふるまわれます。「毎年、元日の朝の10時には終了するのでお早めにお越しください」と権祢宜の横田浩一さん(60)

粟嶋神社

宇土市新開町557

TEL.0964-22-1197


昔ながらの店の味を受け継ぎながら、新しい創作料理にも挑戦

宇土市の中心部、宇土市民会館近くに今年5月、再オープンした「食房田尻」は、1932(昭和7)年創業の食事どころですが、熊本地震で店舗が全壊。2年間の休業を経て再出発しました。

「曾祖父が食堂を立ち上げ、祖父の代で寿司割烹として営業するようになりました。地震をきっかけに、祖父たちの味を受け継ごうと決心しました」と話すのは、3代目の田尻正三さん(57)と厨房に立つ、4代目で娘の田上琴子さん(24)です。琴子さんは「煮しめや煮付け、寿司など昔ながらの店の味を受け継ぎながら、新しい創作料理にも挑戦したい」と話します。

「食房田尻」でお昼にいただける定食「から揚げ定食」1080円。予約なしで利用できる定食類のほか、一品料理や寿司、お酒も楽しめます

かつての店舗で使われていた玄関照明を店内のアクセントに。「田尻」の筆文字が粋です

「食房田尻」4代目の田上琴子さん(左)と、「マジョラム」を担当する母親の田尻カオリさん(57)

また2階には、琴子さんの母と姉が宇土市長浜町で営んできたカフェ「マジョラム」を移転オープンさせ、スイーツ系、食事系と甘辛両方のパンケーキが人気を集めています。

2階の「マジョラム」はアンティーク家具に囲まれたダイニングカフェ(※入店は10歳以上の方から)

食房田尻

宇土市本町3-10宇土二蔵1階

TEL.0964-22-0128

営/11時~14時、17時~21時(OS20時)

休/不定休

ダイニングカフェ マジョラム

宇土市本町3-10宇土二蔵2階

TEL.0964-23-5200

営/11時~17時

休/不定休

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