必要なもの

植え替えに使う土は赤玉土の中粒と小粒の2種類。他に用意するものは、0.5mm径のアルミ線と鉢の底に敷く網です

(左)中粒の赤玉土 (右)小粒の赤玉土


盆栽の土を落とし、根切りを終えたら、それまでと趣が変わる見立てを徳永さんに仕立ててもらいました。

植え替えの続きは、鉢の仕立てから始まります。徳永さんが新たに選んだのは、角が丸い四角形の浅い鉢。鉢の底に網を張ったり、アルミ線を仕込んだりします。これはアルミ線を使うことで底網がずれないようにして、木の株を固定させるためです。盆栽の仕立ての中でも、最も重要な作業だそうです。

「株は木の内臓ですから、しっかりと固定させることが大切です」と徳永さん。

1 鉢の仕立てはまず、鉢底に網を敷きます。穴が2つの場合は、網も2枚敷きます

2 10cmほどのアルミ線をU字に曲げて、網から鉢の穴に通します。もう片方も同じように

3 鉢をひっくり返し、穴に通した2本のアルミ線を引っ張り、鉢底に沿うように折り曲げます

4 株を固定するための25cmほどのアルミ線2本を、底の方から1本ずつ2つの穴に通して入れます

5 通した(4)のアルミ線は、土を入れた後の作業がしやすいように鉢の外に出しておきます

6 中粒と小粒の赤玉土は、細かい目のザルでふるいにかけて、微塵(みじん)を抜いて使います

7 網の上に、ふるいにかけた中粒の赤玉土を均等に敷きます。土の厚さは7mmから1cmほど

8 小粒の赤玉土を鉢の半分ほどの高さまで敷き、木の位置を決めたら株を置く部分の土を少し高く盛ります

9 鉢に仕込んだアルミ線を木の株に巻きつけるようにして結び、株を固定させます。余った線は切ります

10 小粒の赤玉土を隙間なく埋め、ピンセットの根元のこてで押さえながら鉢の9割の高さまで入れます

11 容器に水を張り、土の表面まで漬ける「どぶ漬け」をします。底穴から出る水が透明になるまで行います

12 「コケをはわせるのもお薦めです」。徳永さんはピンセットを使って、鉢の表面に貼り付けていきました

13 鉢の向かって左側に木を寄せ、右側に流れるように仕立てました。植え替え前の姿と比べてみてください

水やりは、春と秋は1日1回、夏は朝夕の2回、冬は2、3日に1回が目安です。盆栽を屋内で鑑賞したい場合には、飾る期間は1週間ほどに。水やりはもちろん、少しでも日の当たる場所を選び、霧吹きで葉水を与えるようにしましょう。

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