編み物の魅力はまず、そろえる材料が簡単なところにあります。糸と棒、かぎ針など、始めたいと思った時に手芸店や100円ショップなどで簡単に手に入ります。
次に、場所を選ばないこと。マフラーや手袋などの材料であれば、バッグの中に忍ばせて持ち歩き、待ち時間や仕事の空き時間を利用して楽しめます。好きな時間や思い出した時など、自分のペースでやれるところが利点です。
ただ、編み物の経験がないと「複雑で難しいのでは?」という先入観にとらわれがち。そこで手始めに、簡単な小物からやってみることをお勧めします。昔からいた「ニット男子」もこのところ増えているようです。編み物はいろんな人が夢中になれる趣味の一つです。
親子でできる指編み
「編み物をする時間は無心になれて、ストレス解消にもつながります」と話すのは、宇土市で「ハンドニット タリエ」を主宰する、編み物作家の宮田夕里衣(ゆりえ)さん(31)です。
「編み物は可能性が無限大。まず基本の編み方を覚えます。そして色やアレンジを加えたりして、いろんな物を作れるようになると、どんどん楽しくなります」と宮田さん。また「編み方を間違えても、ほどいてやり直せる気楽さがいいんです」とも話します。
宮田さんは長女の依知(いち)ちゃん(5)と一緒に、遊び感覚で「指編み」を楽しむそうです。そこでまず、100円ショップでも売られているフワフワのモール毛糸を使って、指編みマフラーの作り方を教えてもらいました。
〈指編みマフラーの編み方〉
フワフワのモール毛糸を2個ほど使います(長さによって調整)
まず親指に、3回ほど糸を巻き付けます
人さし指の前に糸を通し、他の指に交互に糸をかけて、今度は逆にかけます
小指にきたら同様に指に交互にかけて戻す
糸を手のひら側に回し、そのまま前の糸の上に置きます
親指につながる糸に、人さし指をくぐらせて後ろに回し、次の指も同様に下の糸を引き出して指をくぐらせます
小指にくぐらせたら糸を手のひら側から人さし指の方に戻し、また小指から下の糸をくぐらせます
人さし指から小指まで、そして小指から人さし指までを繰り返し編んでいくと、手の甲側は写真のようになります
編み終えたら、輪っかを作りその中に糸を入れて止めます
余り糸の始末は、編み目の中に入れ込みます
各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。