三方に白紙を敷き、ウラジロ、鏡餅、干し柿、葉ミカン、お米などを飾ります
※このコーナーの写真で、3方の向きが逆になっていました。
折敷(おしき)の継ぎ手が手前できれいな面を神様の方(奥)に向けます。
松の枝を生けて門松に おしゃれなしめ縄もOK
お正月、玄関に門松を飾る風習は平安時代のころからあったそうで、松は神霊の依代(よりしろ)とされてきました。
年の瀬になると、神社や大きな事業所、施設などの玄関口に立派な門松が飾られますが、個人宅やマンションでは無理。そこで、師走になるとミニ門松も出回りますが、スーパーや生花店に並ぶ正月用花材の松を生け、玄関に飾ってみてはどうでしょう。松の盆栽などに水引をあしらうのもお薦めです。
年神様が降りてくる目印とされるしめ縄。地方によってデザインや形が異なりますが、地域性にとらわれず、好きな雰囲気のものを選んでいいと思います。リース仕立てのおしゃれなしめ縄なども出回っており、暮らしのスタイルや好みによって選ぶ人も増えているようです。
年神様を迎える目印となるしめ縄は、12月28日に飾る人が多いようです
鏡餅と三方のお供え物 飾るのは「8」の付く日
しめ縄と同じく、正月飾りに欠かせないのが鏡餅です。昔から鏡には魂が宿るとされ、餅を鏡に見立てて、お迎えする年神様のよりどころとしたそうです。また、「円満に年を重ねる」という願いも込められているようです。
鏡餅のように三方にのせるお供えものはほかにも、日頃から料理に使っているだし用の昆布や野菜、子どもたちの好きなお菓子など、食べ物への感謝の心を込めてお供えしましょう。三方がない場合は、漆器の盆や木製トレーなどに白紙を敷いて飾ります。
飾る時期は、年末の中で末広がりの「8」が付く12月28日を選ぶのが一般的です。29日は「二重に苦しむ」と避ける人も多く、大晦日の31日ともなると「一夜飾り」といわれ、年神様に失礼とされています。
ちなみにしめ飾りは、小正月(1月15日)の頃の「どんどや」で燃やす人も多いようですが、神社などでも受け付けてくれます。天草地方などでは、一年を通じて飾る風習もあります。
松の盆栽に水引の飾りを付けるとめでたさが増します
ちりめんで作られた鏡餅飾りもすてきです
白砂の上に炭を置き、コケを乗せて新春の芽吹きに見立てた正月飾り
三方に昆布、焼きえびなど、日頃から使う食材を飾ります
野菜も飾って年神様に供えます
1月11日ごろ、鏡開きをした餅は一口大に割り(包丁を入れると縁起が悪いともいいます)、容器に並べて練りがらしを入れてラップをかけておくと、カビがはえにくいそうです
12月の台所スケジュール
おせち料理のメニューは各家庭で異なると思います。31日の盛り付けから逆算して、1週間前から作り始めるといいでしょう。
19日(土) | 食器棚や引き出しの整理と掃除。冷蔵庫の上や流し台の中の整理と掃除 |
20日(日) | 冷蔵庫・食品棚を整理し、残っている食材を計画的に使う。処分する食材は集めておく |
21日(月) | 資源ゴミ出し (地域によって曜日などは異なる) |
23日(水) | クリスマス料理の下準備 |
24日(木) | クリスマスイブ |
25日(金) | 正月料理の買い物 ※冷蔵・冷凍できるものなど 田作りを作る(冷蔵) |
26日(土) | 数の子を作る(冷蔵) |
27日(日) | 栗きんとんを作る(冷蔵) |
28日(月) | 正月飾りをしつらえる 紅白なますを作る(冷蔵) たたきごぼうを作る(冷蔵) |
29日(火) | だて巻きを作る(冷蔵) |
30日(水) | えびのうま煮を作る(冷蔵) お年玉の準備 |
31日(木) | おせちを盛り付ける年越しそばを作る |
※スケジュールはあくまで目安です
各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。