運動公園の駐車場から少し登った神園山の登山口に立ち、さあスタート。最初は木の階段が整備されていますが、いきなり急登です。手すりも用意されているものの、段の高さも違っていて、なかなか歩くリズムがつかめません。

ものの10分もしないうちに息が上がり、「最初は体を慣らすため、特にゆっくり登ることが大切です。無理なく呼吸できるペースを崩さないことが肝心ですよ」と、阿南さんがアシストしてくれます。

時々休憩し、来た道を振り返って見ておくことも大事だそうです。「登りと下りでは、同じ道なのに全く別の景色に見えたりします。特に分岐点などは、来た道を振り返って記憶しておくと帰りに迷ったりしません」

やがて、次第に感覚も慣れてきて、木漏れ日に心が洗われ、足元に咲く花の愛らしさが目に入ってきます。上を見ると木々の葉が赤く色づいています。「秋から冬にかけては錦色に染まっていきます。そんな風に、季節ごとに変わる景観に出合えるのも山歩きの楽しみの一つです」と阿南さんは言います。

山の中はさまざまな植物が育っています。残念ながらあまり花はみかけませんでしたが、登山口付近にはミズヒキの花がたくさん咲いていました

途中で数人の方とすれ違いました。阿南さんは、「山でのあいさつはお互いへのエールです。山では知らない人とでも仲間意識が湧いてきて、普段感じる社会の壁がなくなるのも山歩きの良さです」とも話します。

時々休憩を挟み、来た道を振り返っておきましょう

教えてもらった二軸歩行で傾斜を歩き、柔らかい落ち葉を靴底全体で踏み締めながら、ついに頂上が見えてきました。

「展望台に上ってみましょう」と阿南さんに誘われて展望台に立つと、眼前に熊本市街地が広がりました。何だか城主になったような気分です。すぐ近くに立田山、その先には金峰山、遠く長崎県の山々まで見渡すことができました。

頂上の展望台からの景色。市街地が一望できます

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