ウィリアム・ジャーヴィスさん、昭生さん宅

手前の玄関から廊下の奥までずらりと畳が敷かれているジャーヴィス邸

二間続きの和室と縁側にも畳が敷かれています

現代版ラフカディオ・ハーンのような暮らしを送っているのが、南阿蘇村で英会話教室を主宰しているイギリス人のウィリアム・ジャーヴィスさん(75)です。ウィリアムさんは16年前、熊本市出身の妻、昭生(あきお)さん(72)と一緒に日本にやってきました。

自宅は、玄関から続く長い廊下にも畳が敷き詰められています。その廊下の左側には10畳と8畳の部屋が2間続き、その先の縁側にも畳が敷かれています。2階建ての建物の1階の半分を畳が占める計算です。

「15年前に家を建てた時は、2年前に他界した高齢の母との同居でしたので、母が転んでもケガをしないようにと畳敷きにしました。誰より夫が畳を気に入りました」と昭生さんは話します。

森の中にたたずむジャーヴィス邸

イギリスで生まれ育ち、家の中で靴を履くことが当たり前だったウィリアムさんですが、「初めて畳の上を裸足で歩いた時の気持ち良さは忘れません。物を落としても壊れにくいし、畳の上に寝転がった時の爽快感など、日本人は何とすばらしい暮らしの知恵を持っているのだと感動しました」と話します。

気になる2人のなれそめですが。21歳の時にアメリカに留学していた昭生さんは、当時舞台俳優としてカリフォルニア公演のため渡米していた24歳のウィリアムさんと出会います。たちまち恋に落ちた2人でしたが、厳格だった昭生さんの亡き父親が猛反対。帰国するよう命じられたものの、昭生さんはそれを振り切ってイギリスのウィリアムさんの元へ。しかし、長男が生まれると父親の心もほぐれていったそうです。

現在は長男がドイツ、次男はオーストラリア、長女はイギリスで暮らすという国際家族。毎週末、孫を含めた家族全員でリモートのおしゃべりを楽しんでいるそうです。

なれそめの話を楽しそうに教えてくれたジャーヴィスさんご夫婦

縁側の一角にあるテーブル席。ここで朝食をとるとおいしいそうです

次は:(4)地震で全壊した実家を修復


各情報は掲載時のものです。料金や内容が変わっている場合もあります。