静寂の中で武将の生き様に触れる

ギャラリーの一角に置かれた椅子に座り、庭を眺めると心が落ち着きます

熊本市西区島崎の閑静な住宅街にたたずむ「島田美術館」は1977(昭和52)年、古美術研究家だった島田真富氏の遺志を実現するため設立されました。初代館長は真富氏の孫だった故・島田真祐氏です。

ギャラリーにしつらえられた大きな窓から望む庭には高木が育っています。木々の間に光が差すと、そのまま一枚の絵になります。真富氏が愛した風景です。

大きな窓から望む、故・島田真富氏が愛した庭

島田美術館は、熊本の武人文化に関する歴史資料や古美術品などを収蔵し、宮本武蔵ゆかりの武具や遺品が常時展示されています。

今年の企画展の見どころは、6月22日(月)まで続く「熊本に明智光秀の血脈あり! 光秀の残映」です。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀と熊本藩細川家とのつながりを史料や美術品からたどります。

細川ガラシャ所用の「宝尽刺繍腰巻」。細かく施された宝模様の刺繍は美しく、見応えがあります

細川家の九曜紋と明智家の桔梗紋が入った手箱。忠興の長男・忠隆を家祖とする内膳家は、母方の明智家にちなんで二つの家紋を併用したそうです

明智家と細川家のつながりを示す展示品の数々

「細川忠興に嫁いだ光秀の三女・玉(細川ガラシャ)が産んだ長男・忠隆を家祖とする『内膳家』の史料から、熊本の光秀の血脈をうかがい知ることができます。ガラシャ所用の夏の正装『宝尽刺繍(たからづくしししゅう)腰巻』も見応えがあります」と話すのは、真祐氏の長女で同館スタッフの清川真潮さん(46)です。

「歴史を物語る展示物はもちろん、館内の各ギャラリーの企画展示もお楽しみください」と同館スタッフの清川真潮さん

敷地内のギャラリーの一角には、熊本地震で被災した同市中央区唐人町にあった約130年前の「森本襖表具材料店」の建物の1階部分が移築され、往時の面影を今に伝えています。

館内のギャラリーでは愛らしい木の実の展示も

右が島田美術館。左は隣接するカフェ「木のけむり」

カフェ「木のけむり」では飲み物やランチを用意。器なども販売されています

カフェの一角ではアート雑貨も売られており、おしゃれなグッズがいっぱい

島田美術館

熊本市西区島崎4-5-28

TEL.096-352-4597

開館/10時~17時
休/火曜(祝日の場合は開館)
入館料/大人700円、大学・高校生400円、小中学生200円
駐車場/10台・大型バス駐車可
※同館ではギャラリーの使用も受け付けています。詳しくは問い合わせを

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