03 Japanese style

「水海(みずうみ)」という輪じめ。台所や風呂場など、日頃お世話になっている場所に飾って。500円

民衆の生活の中で生まれた民芸品には、温かさと慎ましさを感じます。今では便利な生活道具がたくさん出回っていますが、昔ながらの道具を、暮らしの中で大切に使いこなしている人に憧れます。

熊本市中央区の「工芸きくち」には、県内外各地の民芸品が集められています。ここはまさに“暮らしの博物館”。その中で、青森県の弘前で作られているりんごかごを見つけました。持ち手のあるかごには野菜を入れようか、それともふきんや手ぬぐいといった布物を収納してみようかと、イメージが膨らんできます。また、シュロの皮のほうきなどは、畳やフローリングを傷めずに掃除できる優れ物です。

湯のみや茶わんを入れる熊本で作られているだ円かご(手前)6000円、青森県で作られているりんごかご(奥)7600円。

大分県日田市で作られている小鹿田焼。大皿(下)3500円、中鉢(中)2800円、茶碗(上)1300円。

深い藍色と緑のコントラストが美しい琉球焼。(手前)2700円、(中)3500円、(奥)3000円。

山形県の鶴岡地方で作られているしめ縄。俵に見立てためでたいデザイン。5000円

陶芸技法が国の重要無形文化財に指定された大分県の小鹿田焼(おんたやき)や、民芸の器として評価が高い沖縄県の琉球焼を手にすると、慎ましやかなその美しさに魅了されます。

さて、もう少しで師走。大掃除をして年神様をお迎えするしめ縄を飾る時期がやってきます。もうすぐこの店には、山形県や福井県、島根県など、全国各地で作られているしめ縄がそろいます。

ワラで作られた鍋敷き。しっかりと編み込まれていて丈夫。2000円

シュロの皮で作られたほうき。 手仕事の良さを感じます。 3000円


工芸きくち

熊本市中央区大江4-11-17

TEL.096-371-2220

営/10時~18時

休/日曜

P/3台


終わりに

おしゃれで心地よい暮らしのヒントが見つかる場所やものなど、まだまだたくさんあります。そして、そのスタイルもいろいろ。

それに、自分にとって大切なものに囲まれて暮らしたり、逆に、ものを絞り込んでシンプルに暮らしたりするのもすてきな生き方だと思います。

そばに置いて暮らしたいものの好みはそれぞれでしょうが、“しっかりとものを選ぶ”という意識が、心豊かに暮らすことにつながるのではないでしょうか。

「良いものを手入れしながら長く使う」「心から気に入ったものしか持たない」。なかなか実現できませんが、そんな風に暮らせたらいいな、と思います。


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